手島圭三郎の木版画絵本ができるまで(その1)
木版画絵本ができるまでを、手島先生の言葉と写真で綴ります。(出典はその2ページ末尾に記載してあります)
制作カレンダー
毎年10月が絵本原画の締切日。そのため8、9、10月の作業カレンダーを作り、毎日の仕事の進み具合を記録していく。

構想
北海道の野生動物が主人公になるので、次の動物は何を対象にするか。その動物の活動背景と自然の美しさを考えている。また、読者の感想がヒントになる場合もある。主人公の動物もなかなか実物を見られないことが多い。苦心することもあるが、考える喜びや創る喜びがある。

下絵
まず画用紙1枚を15枠に分け、鉛筆で大まかな絵を描く。何度も変更しながらストーリーの起承転結の収まりを考える。

次に原寸下絵の半分サイズの画用紙に一場面ごとの下絵を描く。筆で黒の輪郭を、色彩はクーピーペンシルを愛用。15枚を画室の壁面に並べにらめっこし、描き直しの山ができる。絵を描くのが好きな人間でなければできない仕事だ。
